“しやちほこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シヤチホコ
語句割合
鯱鉾57.1%
28.6%
鯱鋒14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三つの丘の真中の七重の天守閣の頂には、金の鯱鉾しやちほこが朝日夕日に輝いてゐた。屋根瓦には、漆を塗り、金粉をまき散らした。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
日露戰爭にちろせんさうのすぐ以前いぜんとはひながら、一圓いちゑんづゝにかぞへても、紙幣さつ人數にんず五十枚ごじふまいで、きんしやちほこ拮抗きつかうする、勇氣ゆうきのほどはすさまじい。とき二月きさらぎなりけるが、あまつさへ出陣しゆつぢんさいして、陣羽織ぢんばおりも、よろひもない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
併し俳諧はいかい、辯舌、男前、わけても金の力では大井久我之助、鯱鋒しやちほこ立ちをしても吾妻屋永左衞門に及ぶ筈もなく、それを知りつくしてゐるだけに、泥んこの中に引つくり返つた永左衞門