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しやち
和出來の
猪八戒と
沙悟淨のやうな、
變なのが
二人、
鯱の
城下へ
轉げ
落ちて、
門前へ
齋に
立つたつて、
右の
度胸だから
然までおびえまいよ。
紹介をしよう。……(
角はま)にも。
若し、
水天一碧の
地平線上、
團々たる
黒烟先づ
見え、つゞゐて
白色の
新式巡洋艦現はれ、それと
共に、
龍の
如く、
鯱の
如き
怪艇の
水煙を
蹴つて
此方に
向ふを
見ば、
請ふ、
旗ある
人は
旗を
振り
少しく離れた私の
兜の
竜頭は、城の天守の棟に飾った黄金の
鯱ほどに見えようと思う。