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鯱
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しやち
ふりがな文庫
“
鯱
(
しやち
)” の例文
鯱
(
しやち
)
と
鯨
(
くぢら
)
の
中
(
なか
)
へ、
芝海老
(
しばえび
)
の
如
(
ごと
)
く、
呑
(
の
)
まれぬばかりに
割込
(
わりこ
)
んで、
一
(
ひと
)
つ
吻
(
ほつ
)
と
呼吸
(
いき
)
をついて、
橋場
(
はしば
)
、
今戸
(
いまど
)
の
朝煙
(
あさけむり
)
、
賤
(
しづ
)
ヶ
伏屋
(
ふせや
)
の
夕霞
(
ゆふがすみ
)
、と
煙
(
けむ
)
を
眺
(
なが
)
めて、ほつねんと
煙草
(
たばこ
)
を
喫
(
の
)
む。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
硝煙
(
せうえん
)
朦朧
(
もうらう
)
たる
海洋
(
かいやう
)
の
戰
(
たゝかひ
)
に、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
龍
(
りやう
)
の
如
(
ごと
)
く、
鯱
(
しやち
)
の
如
(
ごと
)
く、
怒濤
(
どたう
)
を
蹴
(
け
)
つて
駛走
(
しさう
)
しつゝ、
明鏡
(
めいきやう
)
に
映
(
うつ
)
る
海上
(
かいじやう
)
の
光景
(
くわうけい
)
を
展眸
(
てんばう
)
して、
發射旋廻輪
(
はつしやせんくわいりん
)
の
一轉
(
いつてん
)
又
(
また
)
一轉
(
いつてん
)
、
敵艦右舷
(
てきかんうげん
)
に
來
(
きた
)
れば
右舷
(
うげん
)
の
水雷
(
すいらい
)
之
(
これ
)
を
轟沈
(
がうちん
)
し
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
鯱
(
しやち
)
より
疾
(
はや
)
く、棹あげて闇より闇へ
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
和出來
(
わでき
)
の
猪八戒
(
ちよはつかい
)
と
沙悟淨
(
さごじやう
)
のやうな、
變
(
へん
)
なのが
二人
(
ふたり
)
、
鯱
(
しやち
)
の
城下
(
じやうか
)
へ
轉
(
ころ
)
げ
落
(
お
)
ちて、
門前
(
もんぜん
)
へ
齋
(
とき
)
に
立
(
た
)
つたつて、
右
(
みぎ
)
の
度胸
(
どきよう
)
だから
然
(
さ
)
までおびえまいよ。
紹介
(
せうかい
)
をしよう。……(
角
(
かく
)
はま)にも。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
若
(
も
)
し、
水天
(
すいてん
)
一碧
(
いつぺき
)
の
地平線上
(
ちへいせんじやう
)
、
團々
(
だん/\
)
たる
黒烟
(
こくゑん
)
先
(
ま
)
づ
見
(
み
)
え、つゞゐて
白色
(
はくしよく
)
の
新式巡洋艦
(
しんしきじゆんやうかん
)
現
(
あら
)
はれ、それと
共
(
とも
)
に、
龍
(
りよう
)
の
如
(
ごと
)
く、
鯱
(
しやち
)
の
如
(
ごと
)
き
怪艇
(
くわいてい
)
の
水煙
(
すいゑん
)
を
蹴
(
け
)
つて
此方
(
こなた
)
に
向
(
むか
)
ふを
見
(
み
)
ば、
請
(
こ
)
ふ、
旗
(
はた
)
ある
人
(
ひと
)
は
旗
(
はた
)
を
振
(
ふ
)
り
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
少しく離れた私の
兜
(
かぶと
)
の
竜頭
(
たつがしら
)
は、城の天守の棟に飾った黄金の
鯱
(
しやち
)
ほどに見えようと思う。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鯱
(
しやち
)
の
魚群
(
ぎよぐん
)
を
追
(
お
)
ふ
如
(
ごと
)
く。 エレキの
物
(
もの
)
を
打
(
う
)
つごとく。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
糶呉服
(
せりごふく
)
を
借
(
か
)
りたのさへ
返
(
かへ
)
さない……にも
拘
(
かゝは
)
らず、
鯱
(
しやち
)
に
對
(
たい
)
して、
錢
(
もん
)
なしでは、
初松魚
(
はつがつを
)
……とまでも
行
(
ゆ
)
かないでも、
夕河岸
(
ゆふがし
)
の
小鰺
(
こあぢ
)
の
顏
(
かほ
)
が
立
(
た
)
たない、とかうさへ
言
(
い
)
へば「あいよ。」と
言
(
い
)
ふ。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
老爺
(
ぢい
)
が
叫
(
さけ
)
ぶ、……
其
(
それ
)
なるは、
黄金
(
こがね
)
の
鯱
(
しやち
)
の
頭
(
かしら
)
に
似
(
に
)
た、
一個
(
いつこ
)
青面
(
せいめん
)
の
獅子
(
しゝ
)
の
頭
(
かしら
)
、
活
(
い
)
けるが
如
(
ごと
)
き
木彫
(
きぼり
)
の
名作
(
めいさく
)
。
櫓
(
やぐら
)
を
圧
(
あつ
)
して、のつしとあり。
角
(
つの
)
も、
牙
(
きば
)
も、
双六谷
(
すごろくだに
)
の
黒雲
(
くろくも
)
の
中
(
なか
)
に
見
(
み
)
た、
其
(
それ
)
であつた。……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“鯱”の意味
《名詞》
しゃち、虎の頭を有する想像上の海獣。これを、城郭等の守りに屋根に掲げたものが鯱鉾(しゃちほこ)。
シャチ、イルカ類の海獣。語義1より命名。
(出典:Wiktionary)
“鯱”の解説
鯱(しゃち)は、姿は魚で頭は虎、尾ひれは常に空を向き、背中には幾重もの鋭いとげを持っているという想像上の動物。また、それを模した主に屋根に使われる装飾・役瓦の一種である。一字で鯱(しゃちほこ)・鯱鉾とも書かれる。江戸時代の百科事典『和漢三才図会』では魚虎(しゃちほこ)と表記されている。
(出典:Wikipedia)
鯱
漢検1級
部首:⿂
19画
“鯱”を含む語句
鯱張
鯱鉾立
鯱鉾
鯱子張
鯱鋒
鯱立
金鯱噂高浪
金鯱
鯱巻
鯱硬張
鯱鋒立
鯱鉾町
鯱鉾張
鯱構
鯱固張
鯱丸
雌鯱