“鯱巻”の読み方と例文
読み方割合
しゃちま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きな柱はのこぎりおのられ、それに大綱を鯱巻しゃちまきにして引きつぶされた。諸道具諸書物のたぐいは越中島で焼き捨てられ、毛利家の定紋じょうもんのついた品はことごとくふみにじられた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ところが、兄さん、ちょうどあのお父さんがくなって一年目に、うちでも母屋だけ残して、新屋の方は取り払いでしょう。おもな柱なぞは綱をつけて、鯱巻しゃちまきにして引き倒しましたよ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)