“鯱鉾立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃちほこだち50.0%
しゃっちょこだ12.5%
しゃっちょこだち12.5%
しゃちほこだ12.5%
しやちほこだ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いぬかわをかぶって、おせんのはだかおも存分ぞんぶんうえうつってるなんざ、素人しろうとにゃ、鯱鉾立しゃちほこだちをしても、かんがえられるげいじゃねえッてのよ
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
鯱鉾立しゃっちょこだちをした上に渡って見せようじゃないか、と言いも言ったり、売り言葉に買い言葉で、今さらどうも仕様がなかったのです
若旦那わかだんな鯱鉾立しゃっちょこだちしてよろこはなしだと、見世みせであんなに、おおきなせりふでいったじゃないか。あたしゃ口惜くやしいけれどいてるんだよ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
そうしても、鯱鉾立しゃちほこだちをしている標識までは、なお二尺ばかり距離があった。
乳房 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
うつかり俺なんぞにかゝはり合つてゐると、鯱鉾立しやちほこだちをして後悔しても取り返しのつかないことになるぞ。自分だけで俺は沢山だ。この上もてあましものが俺のまはりに囓りつくには及ばないことだ。
(新字旧仮名) / 有島武郎(著)