“見世”の読み方と例文
読み方割合
みせ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今もいま、師匠のかけがえのないい芸を、心の中で惜んでいたのに、このおじいさんは見世みせものの中へ出すのか——と思ったからだ。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「あつしは北の國で、歌舞の菩薩の見世みせを一と廻り拜んで、向柳原へ歸つて寢てしまひましたよ。月待ちと洒落しやれるほどは金がねえ」
若旦那わかだんな鯱鉾立しゃっちょこだちしてよろこはなしだと、見世みせであんなに、おおきなせりふでいったじゃないか。あたしゃ口惜くやしいけれどいてるんだよ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)