“みせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
75.4%
見世9.4%
3.3%
2.2%
店舗1.8%
1.1%
店頭0.7%
0.7%
0.7%
一階0.4%
酒場0.4%
商館0.4%
0.4%
店舖0.4%
店蔵0.4%
本店0.4%
0.4%
翌日舗0.4%
舞台0.4%
0.4%
露天0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人ふたりは、みせまえをはなれると、しました。ちょうどそのとき、横合よこあいから、演習えんしゅうにいった兵隊へいたいさんたちがみちをさえぎりました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あつしは北の國で、歌舞の菩薩の見世みせを一と廻り拜んで、向柳原へ歸つて寢てしまひましたよ。月待ちと洒落しやれるほどは金がねえ」
客窓の徒然つれづれなぐさむるよすがにもと眼にあたりしままジグビー、グランドを、文魁堂ぶんかいどうとやら云えるみせにてうて帰りぬ。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「このみせ下物かぶつ、一は漢書かんしよ、二は双柑さうかん、三は黄鳥くわうてうせい」といふ洒落た文句で、よしんばつまさかな一つ無かつたにしろ、酒はうまく飲ませたに相違ない。
鼈甲べっこう屋、小間物屋といったような土蔵くらづくりの、暖簾のれんをかけた、古い店舗みせになってならびます。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
その広いみせに並べてあって、その中には、外国人がクリスマスに食べるようなパイや、その他種々な生菓子が並べてあると、一方のたなの中には、栗饅頭くりまんじゅうや、金つばや
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
店頭みせの方で前後して鳴る無数の時計の振子がてんやわんやに聞こえてくる。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とその時にお作が云ったのに対して、シンカラ首肯うなずいてみせた事を、福太郎は今一度ハッキリと思い出させられた。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
大都の商人みせに長少打交うちまじり四、五人もあるべし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
一階みせは相変らず男達の体臭で充満していた。出納の記帳台に納っていた白板パイパン面が、係長の眼を盗んで槇子へ下手くそなウインクを送ってよこした。
罠を跳び越える女 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
「ええ、いいわ、……一階みせの給仕があんたを呼んでるわよ。ほら……」
罠を跳び越える女 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
けれども、女が黙り込んでそれに答えないと、いままでカウンターに肱を突いて、女と話し込んでいたらしい酒場みせの亭主のほうへ、向き直りながら話しかけた。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
酒場みせの前を避けるようにして、霧次ろじ伝いにさっきの場所まで引返して来た女は、そこの街燈に照された薄暗うすやみの中で、倉庫の板壁へ宮守やもりのようにへばりついたまま
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「ねえ。長春から又手紙でもよこしたの? 商館みせの方へでも逢ひに來たの? こりやをかしい默つて居るのはをかしい。おや笑つたのは尚をかしい。さうに違ひ無い。くやしいッ」
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
このみせつきばかりはその汚さといったらないから、ふりの客は一人も入らぬのであるが、昨日きのうは一日仕事をしたから、御覧なさいこの界隈かいわいにちょっと気の利いた野郎達は残らず綺麗きれいになりましたぜ
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うぢも素姓もわかりませんが、近所の評判もよく、店舖みせも確かで、何んの仔細しさいもなく過してゐるうち、今から丁度一ヶ月前、ある夜曲者が忍び込んで、入口の六疊に休んでゐる市太郎老人を斬り殺し
大門通りは大商家おおだなが、暖簾のれんをはずし、土にほうき目をたてて、打水をすましてしまうと、何処どこもひっそりしてしまって、大戸をおろした店蔵みせの中では、帳合がすむと通いの番頭さんは住居に帰り
本店みせつとめて荷作りをしたり、物を持ってお顧客とくい様へお使いをしたり、番頭さんに睨まれたり、丁稚でっちに綽名を付けられたり、お三どんに意地悪くあたられることは、どうにも私の嗜好このみに合わない。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
高位高官の宿坊であり、鬼の金兵衛さんがパリパリさせていたみせではあり、そこへこの新智識の才子が大事の娘の恋婿である。言うことに行なわれないことはない。吉原の改革はズバズバと行われた。
そして、翌日舗みせに出ていても仕事をする気になれないので、また口実を設けて外へ出て、そのまま双茶坊の白娘子の家へと往った。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
手妻の一点張りで舞台みせを張ってみてえ気もあってひとつ根限り、幻妖げんよう摩訶まか不思議てえところを腕によりをかけて見せてえ気もちも大きにあるのだが、ついては、新奇のものをつくって
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
見てヤレ/\夫は御手柄々々おてがら/\先生の事ゆゑ定めし斯あらんと存じ仰付おほせつけられとほり醫師もまねおき燒酎せうちう白木綿しろもめん玉子たまごとも調とゝのひ置候なりと云つゝ半四郎倶々とも/″\新藤夫婦を奧へともなひ醫師にみせ市之丞の疵口をぬはせ療治を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
夏場の市はからきし不景気で、ななツ半時分だと露天みせ日覆ひおいの影もそう長くは延びていない頃だのに、みちは人影もまばらで、熱い陽あしがはすかいに背中をあぶるばかりだった。
蕎麦の花の頃 (新字新仮名) / 李孝石(著)
「そうするか。わしのためには、可愛いい弟子だったが、悪にみせられた今となっては、なみだをふるって首を斬ることにするか。おおもう四十分経った。金のやつ、ぐっすり寝こんでいる頃じゃ」