“舞台”のいろいろな読み方と例文
旧字:舞臺
読み方割合
ぶたい64.1%
いた17.9%
シーン7.7%
まいゆか2.6%
せかい2.6%
ぶだい2.6%
みせ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洋服を着て派手はで舞台ぶたいに立つことと嫁を貰う資格とを無理に結びつけて誰かがこの白痴の少年の心に深々と染み込ませたものらしい。
みちのく (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「どうしてなかなか結構もんだ。いとにも乗れば、ちゃんと舞台いたについている。おめえが、踊りの下地がねえといったのは、ありゃあ嘘だろう」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
いろいろな顔や、いろいろな舞台シーンが早く眼の前を過ぎた。父の若かつた時のことから、自分のの死ぬ時までのことが直線を為して見えるやうに思はれる。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
それにもつれて、笛や太鼓の前拍子まえびょうしがながれ、舞台まいゆかには今、神楽司かぐらつかさ人長ひとおさが、神代人かみよびと仮面めんつけて——頬やあごの塗りのげているそのかお
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と云うのは、舞台せかいこそ異なれお岩と小平の向き合せは、かつて胸を癒着つけていた、彼ら双体畸形のそれではないか。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
舞台ぶだいへ来てもうお姫様もお供の影もないのでまご/\しているをいゝ寸法に出来てるもので、お姫様が其処そこへたった一人で出懸けてまいり
手妻の一点張りで舞台みせを張ってみてえ気もあってひとつ根限り、幻妖げんよう摩訶まか不思議てえところを腕によりをかけて見せてえ気もちも大きにあるのだが、ついては、新奇のものをつくって
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)