“摩訶”の読み方と例文
読み方割合
まか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここに演じまするは、当興行第一の呼び物、摩訶まか不思議の大魔術、座長欧米漫遊のせつ習い覚えましたる、美人解体術でございます。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
その一見、平々凡々な、何んでもない出来事の連続のように見える彼女の虚構の裡面りめんに脈動している摩訶まか不思議な少女の心理作用の恐しさ。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いのり殺し、呪り生かし——のこの行事、毎年やる事ではあったが、それでも毎年、法力の摩訶まか不思議に、群集は酔ったように眼をすえていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)