“裡面”の読み方と例文
読み方割合
りめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その一見、平々凡々な、何んでもない出来事の連続のように見える彼女の虚構の裡面りめんに脈動している摩訶まか不思議な少女の心理作用の恐しさ。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
『いやいやこう見えても必ずその裡面りめんに何等かの清浄ならざるものがあるに相違ない』とルパンが云った。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
一方に凡悩あり。一方に仙縁あり。一方に毒業あり。一方に無染あり。一方に無慾あり。一方に菩提あり。一方に畜生あり。表面を仏界なりとせば、裡面りめんは魔界なり。