“人長”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ニンヂヤウ85.7%
ひとおさ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太神楽・里神楽で言ふと、太夫と「もどき」との対立である。宮廷の神楽で言ふと、「人長ニンヂヤウ」と「才男サイノヲ」との立ち場にあるものだ。
江戸歌舞妓の外輪に沿うて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
人長ニンヂヤウ(舞人の長)の役名ともなり、其表現する神自体(多くは精霊的)の称号とも、現じた形とも考へる様になつて行つたものであります。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それにもつれて、笛や太鼓の前拍子まえびょうしがながれ、舞台まいゆかには今、神楽司かぐらつかさ人長ひとおさが、神代人かみよびと仮面めんつけて——頬やあごの塗りのげているそのかお
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人長ひとおさが、一つのことばうたい終ると舎人とねりらは、段拍子だんびょうしを入れ、たたみ拍子と、楽器をあわせて、まいと楽と歌とが、ようやく一つの早い旋律せんりつを描き出して
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)