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『蕎麦の花の頃』
ふりがな文庫
『
蕎麦の花の頃
(
そばのはなのころ
)
』
夏場の市はからきし不景気で、申ツ半時分だと露天の日覆の影もそう長くは延びていない頃だのに、衢は人影もまばらで、熱い陽あしがはすかいに背中を焙るばかりだった。村のものたちはあらかた帰った後で、ただ売れはぐれの薪売りの組がはずれの路傍にうろうろ …
著者
李孝石
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文学案内」1937(昭和12)年2月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約25分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
申
(
なな
)
豪
(
えろ
)
臭
(
くせ
)
一
(
いち
)
静謐
(
しず
)
想出
(
おもいで
)
日覆
(
ひおい
)
下衣
(
こい
)
劬
(
いた
)
匂
(
におい
)
垂
(
たれ
)
宜
(
よ
)
怖
(
こわ
)
歇
(
と
)
洟
(
ぱな
)
流失
(
なが
)
痙攣
(
ひきつ
)
老
(
おい
)
衢
(
みち
)
逸
(
そ
)
露天
(
みせ
)
馬勒
(
くつわ
)
齎
(
もた
)
一途
(
いちず
)
今宵
(
こよい
)
仔馬
(
こうま
)
仰山
(
ぎょうさん
)
先
(
ま
)
冶師
(
やし
)
匿
(
かく
)
博打
(
ばくち
)
叶
(
かな
)
呟
(
つぶや
)
呶鳴
(
どな
)
啖呵
(
たんか
)
喘
(
あえ
)
嘶
(
いなな
)
噂
(
うわさ
)
噎
(
む
)
堅気
(
かたぎ
)
大尽
(
だいじん
)
奇
(
く
)
嫐
(
なぶ
)
屑物
(
くずもの
)
展
(
ひら
)
嵌
(
は
)
嶮
(
けわ
)
度胆
(
どぎも
)
忸怩
(
じくじ
)
恰好
(
かっこう
)
悄
(
しお
)
愉
(
たの
)
我鳴
(
がな
)
手繰
(
たぐ
)
抛
(
ほう
)
括
(
くく
)
拵
(
こしら
)
撫
(
な
)
敦圉
(
いきま
)
敲
(
たた
)
易々
(
やすやす
)
曝
(
さら
)
極
(
き
)
欹
(
そばだ
)
殿
(
しんがり
)
毎
(
ごと
)
気圧
(
けお
)
洟
(
はな
)
渉
(
わた
)
濺
(
そそ
)
火照
(
ほて
)
焙
(
あぶ
)
焚火
(
たきび
)
煙管
(
きせる
)
煩悩
(
ぼんのう
)
生姜
(
しょうが
)
画
(
え
)
痩
(
や
)
目脂
(
めやに
)
相槌
(
あいづち
)
秣
(
まぐさ
)
竦
(
すく
)
筵
(
むしろ
)
箒
(
ほうき
)
粗忽
(
そこつ
)
経
(
た
)
綢
(
きぬ
)
縹緻
(
きりょう
)
罵声
(
ばせい
)
聴手
(
ききて
)
腿
(
もも
)
臆劫
(
おっくう
)
莫迦
(
ばか
)
蕎麦
(
そば
)
虧
(
か
)
蠅
(
はえ
)
行李
(
こうり
)
赧
(
あか
)
赭
(
あか
)
跟
(
つ
)