“気圧”の読み方と例文
旧字:氣壓
読み方割合
けお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
表情の自由な、如何いかにも生き生きとした妖女ようじょの魅力に気圧けおされて、技巧を尽した化粧も着附けも、醜く浅ましい化物のような気がした。
秘密 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
皆も其後、二階や三階から変に気圧けおされるようなあんな家へは、次第に足が向かなくなってしまったんだ。云ってみりゃあ遊牧の群だね
反抗 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
しまいには、その鏡に気圧けおされるのか、両手の利かないお敏の体が仰向あおむけに畳へ倒れるまで、手をゆるめずに責めるのだと云う事です。
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)