“臆劫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おっくう92.3%
おつくう7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨の降る日には傘を差す臆劫おっくうを省く事が出来た。彼は自宅から縁側伝いで勤めに出た。そうして同じ縁側を歩いてうちへ帰った。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
少し都合もあって其日は行かれず、電報、手紙も臆劫おっくうだし、黙って打置うちおき、あくる日になって宇治に往った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
今日けふのやうな天候てんこうは、べつしてもあたま差響さしひゞく。わたしくのも可厭いやひとられるのも、ひと訪問はうもんするのも臆劫おつくうつたかたちで——それならてゞもゐるかとおもふと、矢張やつぱりきて、つくゑすわつてゐる。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)