“おつくう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
億劫80.0%
臆劫20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其所で彼は家庭に於ける思索家となツて、何時も何か思索にふけツてゐる、そして何時とは無く實際をうとんずるといふふうが出來て來て、すべての規則きそく無視むしする、何を爲すのも億劫おつくうになる、嫌になる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
修行場しゅぎょうば変更へんこうなどともうしますと、現世式げんせしきかんがえれば、随分ずいぶん億劫おつくうな、なにやらどさくさした、うるさい仕事しごとのようにおもわれましょうが、こちらの世界せかい引越ひきこしは至極しごくあっさりしたものでございます。
今日けふのやうな天候てんこうは、べつしてもあたま差響さしひゞく。わたしくのも可厭いやひとられるのも、ひと訪問はうもんするのも臆劫おつくうつたかたちで——それならてゞもゐるかとおもふと、矢張やつぱりきて、つくゑすわつてゐる。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)