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億劫
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おつくう
ふりがな文庫
“
億劫
(
おつくう
)” の例文
道ばたに立ち停つて車を拾ふことさへ
億劫
(
おつくう
)
になり、彼女は、うつむいたまま、すたすた歩道の一隅を歩いた。
双面神
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
従つて、筆を執るのも
億劫
(
おつくう
)
で、万止むを得ないものゝ他は作といふ作もしなかつた。矢張、一張一弛、止むを得ないことではあるが、いかにもさびしい、悲しい辛い一年だつた。
野の花を
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
其所で彼は家庭に於ける思索家となツて、何時も何か思索に
耽
(
ふけ
)
ツてゐる、そして何時とは無く實際を
疎
(
うとん
)
ずるといふ
風
(
ふう
)
が出來て來て、
都
(
すべ
)
ての
規則
(
きそく
)
を
無視
(
むし
)
する、何を爲すのも
億劫
(
おつくう
)
になる、嫌になる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
修行場
(
しゅぎょうば
)
の
変更
(
へんこう
)
などと
申
(
もう
)
しますと、
現世式
(
げんせしき
)
に
考
(
かんが
)
えれば、
随分
(
ずいぶん
)
億劫
(
おつくう
)
な、
何
(
なに
)
やらどさくさした、うるさい
仕事
(
しごと
)
のように
思
(
おも
)
われましょうが、こちらの
世界
(
せかい
)
の
引越
(
ひきこ
)
しは
至極
(
しごく
)
あっさりしたものでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
億
常用漢字
小4
部首:⼈
15画
劫
漢検準1級
部首:⼒
7画
“億劫”で始まる語句
億劫千万