“臆説”の読み方と例文
読み方割合
おくせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
要するに臆説おくせつ紛々ふんぷんとしていずれが真相やら判定し難いがここに全然意外な方面に疑いをかけようとする有力な一説があって曰く
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
臆説おくせつをも初めから排する事なく、なるべくちがったものをことごとくひとまず取り入れて、すべての可能性を一つ一つ吟味しなければならない。
いずれにしても二人が死んだ後、お由殺しの事件の捜索は即刻打切られてしまったので、これ等はただ苦労性の人々の臆説おくせつにすぎないのである。
白蛇の死 (新字新仮名) / 海野十三(著)