“おくせつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
臆説100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに物かわり時移るに従ひ、この記念的俳句はその記念の意味を忘られて、かへつて芭蕉集中第一の佳句と誤解せらるるに至り、つい臆説おくせつ百出
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「狐狸の仕業であろう?」「いや黒鍬の者の悪戯わるさではないか」などという取沙汰はまだしもの方で、そのうちに誰が言い出したことか、紛々ふんぷんたる臆説おくせつを排して
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてクリストフが情熱に駆られて、おのれの思想の埒外らちがいにまで飛び出し、とてつもない臆説おくせつを吐いて、相手を怒号させるようになると、彼は無上に面白がっていた。