“忸怩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じくじ83.3%
ぢくぢ10.0%
もぢ/\3.3%
もじ/\3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みずから曰く、「余は伊太利国民の多数の意志に忸怩じくじとして叩頭こうとうす、しかれども伊太利帝国は、到底余をその臣下の一に数うるあたわざるべし」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
日常瑣々ささの事、猶且なほかつ味はひ来れば無限の趣味あり、無限の秘密あり、無限の教訓ありて、我等をして思はず忸怩ぢくぢとして無謀の行動を敢てせざらしむる者也。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
さうすると勘次かんじかついだ唐鍬たうぐはをどさりといたり、しきゐたり這入はひつたり、たゞ忸怩もぢ/\としてては、くちせないあるものつゝむやうなおそろしい權幕けんまくでおつぎを
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
的中てつきり星をされて、自分は忸怩もじ/\しながら、默ツて垂頭うつむいてゐた。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)