“叩頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おじぎ39.0%
じぎ28.6%
こうとう28.6%
ぬかず1.9%
ぬかづ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
式台わきの横口にこう、ひょこりと出るなり、モオニングのひょろりとしたのが、とまずシルクハットを取って高慢に叩頭おじぎしたのは……
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だが、山よ、出来得べくはなるけ育てて呉れ。翁はこどもを山の方に捧げ、ひょこひょこひょこと三つお叩頭じぎをして、置いて帰った。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
しかも、それにもかかわらず、依然として此の生の歩みは辛い。私は私の歩み方の誤を認め、結果の前に惨めに厳粛に叩頭こうとうせねばならぬ。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
小声で朗詠を吟じながら、境内まで来た庄三郎は、静かに社殿の前へ行き、合掌して叩頭ぬかずいたが
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
我は寺に往きて聖母の前に叩頭ぬかづき、いかで我に己に克つ力を授け給はれと祈りて、さて頭を擧げしに、何ぞはからむ聖母のおもては姫の面となりて我を悦ばせ又我を苦めむとは。