“御叩頭”の読み方と例文
読み方割合
おじぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御叩頭おじぎをするばかりで、私などの横は、風を切って行くし、時に、一品を買って「この色は、化学染料でなく草木染で出すといいが」
大阪を歩く (新字新仮名) / 直木三十五(著)
人形がゆらりゆらり御叩頭おじぎをしたり、挙げた両手をぶらぶらさせながら、緩やかに廻転しながら下りて行くのは、ちょっと滑稽な感じのするものである。
雑記(Ⅱ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
式部(筆を持ったまま)「なにも、そう一々、鹿爪しかつめらしく御叩頭おじぎには及ばないよ。御殿で勤め中と違って、私宅で休暇中なのだから、まだ外に、したい事は何なりと思いつくままにするがよろしいよ」
或る秋の紫式部 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)