“ぬかず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
77.8%
叩頭11.1%
額付5.6%
額着5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
根本中堂の、巨大な、荘厳な堂前に二人はぬかずいた。内陣には、ただ一つの宝燈が、またたいているだけで、漆黒な闇が、堂内に崇高に籠めていた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
道端に乞食が一人しゃがんでしきりに叩頭ぬかずいていたが誰れも慈善家でないと見えて鐚一文びたいちもんも奉捨にならなかったのは気の毒であった。これが柴とりの云うた新坂なるべし。
根岸庵を訪う記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
Druerie と呼ぶ。武夫もののふが君の前に額付ぬかずいてかわらじと誓う如く男、女の膝下しっかひざまずき手を合せて女の手の間に置く。女かたの如く愛の式を
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
黙って額着ぬかずくと、鴨川大人は御自慢の細君、さもあらんという顔色かおつき、ぐッと澄して
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)