“武夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もののふ72.7%
たけお9.1%
ますらお9.1%
つはもの4.5%
ますらを4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
民部みんぶ、わしはこんどはじめて、いくさの苦しさを知った。あさはかな勇にはやったのがはずかしい。しかし武夫もののふ、このまま退くのは残念じゃ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たけちゃん、きみは、まち文房具屋ぶんぼうぐやにあるおもちゃをた?」と、正吉しょうきちは、そのときぼんやりとして、ならんでいた武夫たけおきました。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まして、もういちと大乱あらば——と雲をのぞんでいる長刀の武夫ますらおは、山野に数かぎりなくあるし、一藩のうちにも、沢山ある。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ありし往時そのかみ、玉の御座みくら大政おほまつりごとおごそかにきこしめさせ玉ひし頃は、三公九けいかうべれ百官諸司袂をつらねて恐れかしこみ、弓箭きうぜん武夫つはもの伎能の士、あらそつて君がため心を傾ぶけ操を励まし
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
これらフィレンツェびとのなかにありて我はパードヴァの者なり、彼等叫びて三の嘴の嚢をもて世にまれなる武夫ますらを來れといひ 七〇—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)