“つはもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツハモノ
語句割合
33.3%
強者16.7%
兵士8.3%
剛者8.3%
勇者8.3%
兵者4.2%
勇士4.2%
強物4.2%
戰士4.2%
武夫4.2%
軍兵4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここに大山守の命は、天皇の命に違ひて、なほ天の下を獲むとして、その弟皇子おとみこを殺さむとする心ありて、みそかつはものけて攻めむとしたまひき。
それがしが帝に随身し奉つたは、天下無双の強者つはものは帝ぢやと承つた故でおぢやる。しかるにその帝さへ、悪魔ぢやぼには腰を
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
兵士つはものはしかく死すべししかれども煙はれつつその影も無し
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
或時は里の子供等を集めて、昔の剛者つはものの物語など面白く言ひ聞かせ、喜び勇む無邪氣なる者のさまを見て呵々と打笑ふ樣、二十三の瀧口、何日いつに習ひ覺えしか、さながら老翁の孫女をもてあそぶが如し。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
べる二頭にひき勇者つはものあり、も
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
物の具したる兵者つはものが、こゝに五人かしこに十人たむろして、出入りのものを一々詮議するは、合點がゆかぬと思うたが、さては鎌倉の下知によつて、上樣を失ひたてまつる結構な。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
イアソンが耕人たがやすひととなれるをコルコに渡れる勇士つはもの等の見し時にもまさりて汝等驚きあやしまむ 一六—一八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
前栽せんざい強物つはものの、はないたゞき、蔓手綱つるたづな威毛をどしげをさばき、よそほひにむらさきそめなどしたのが、なつ陽炎かげろふ幻影まぼろしあらはすばかり、こゑかして、大路おほぢ小路こうぢつたのも中頃なかごろで、やがて月見草つきみさうまつよひぐさ
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我は榮光の戰士つはもの等が身をめぐらして右にむかひ、日と七の焔の光を顏にうけつゝ歸るを見たり 一六—一八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ありし往時そのかみ、玉の御座みくら大政おほまつりごとおごそかにきこしめさせ玉ひし頃は、三公九けいかうべれ百官諸司袂をつらねて恐れかしこみ、弓箭きうぜん武夫つはもの伎能の士、あらそつて君がため心を傾ぶけ操を励まし
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
(月かくれて暗し。籠手こて臑當すねあて、腹卷したる軍兵つはもの二人、上下よりうかゞひ出でゝ、芒むらに潜む。蟲の聲俄にやむ。)
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)