“ぐんぴょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
軍兵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実は、昼のうちは人目につきやすく、中々その折もございませんで、夜中お騒せしてまことに心苦しいのですが、このところ、後白河院の御所で、兵具ひょうぐを整え、軍兵ぐんぴょう
うしおのように、さくの外までおしよせてくると、待ちかまえていた日本軍——浅野幸長あさのゆきなが太田飛騨守おおたひだのかみ宍戸備前守ししどびぜんのかみ以下、各将かくしょうのひきいる二万の軍兵ぐんぴょうは、城門じょうもんサッとおしひらき、まっしぐらに突撃とつげきした。
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
敵も味方も正法を避けて、雪遁せっとんの奇道を互いに用い、互いに攻め合っているのでござる……たとえば眼下の谷の中の、灌木や岩は皆軍兵ぐんぴょう。日昼に諸君かたがたが見られたところの、無数の動物も軍兵でござる。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)