トップ
>
軍兵
>
ぐんぴょう
ふりがな文庫
“
軍兵
(
ぐんぴょう
)” の例文
倶利伽羅を仰ぐと早や、名だたる古戦場の面影が眉に迫って、
驚破
(
すわ
)
、松風も
鯨波
(
とき
)
の声、山の緑も
草摺
(
くさずり
)
を揺り揃えたる
数万
(
すまん
)
の
軍兵
(
ぐんぴょう
)
。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
かくて、民の平和をながめたうえで、伊那丸をはじめ
幕下
(
ばっか
)
の人々、一千の
軍兵
(
ぐんぴょう
)
、おもいおもいに
屯
(
たむろ
)
をかまえ、はじめて朝の兵糧をとった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二三日立つて、利安が東條紀伊守の邸へ樣子を伺ひに往つて、話をしてゐると、黒田邸へ
軍兵
(
ぐんぴょう
)
が寄せると云ふ知らせがあつた。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
実は、昼のうちは人目につきやすく、中々その折もございませんで、夜中お騒せしてまことに心苦しいのですが、このところ、後白河院の御所で、
兵具
(
ひょうぐ
)
を整え、
軍兵
(
ぐんぴょう
)
を
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
うしおのように、
柵
(
さく
)
の外までおしよせてくると、待ちかまえていた日本軍——
浅野幸長
(
あさのゆきなが
)
、
太田飛騨守
(
おおたひだのかみ
)
、
宍戸備前守
(
ししどびぜんのかみ
)
以下、
各将
(
かくしょう
)
のひきいる二万の
軍兵
(
ぐんぴょう
)
は、
城門
(
じょうもん
)
サッとおしひらき、まっしぐらに
突撃
(
とつげき
)
した。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
▼ もっと見る
敵も味方も正法を避けて、
雪遁
(
せっとん
)
の奇道を互いに用い、互いに攻め合っているのでござる……たとえば眼下の谷の中の、灌木や岩は皆
軍兵
(
ぐんぴょう
)
。日昼に
諸君
(
かたがた
)
が見られたところの、無数の動物も軍兵でござる。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その上にも、鎌倉からは、長井遠江守、長崎孫四郎、南条高直、
雑賀隼人
(
さいかはやと
)
ノ
佐
(
すけ
)
らが、ぞくぞく応援のため、
軍兵
(
ぐんぴょう
)
をつれて上洛もしている今。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わが
夫人
(
つま
)
蔡氏の父蔡大臣の誕生祝いの品を護って、
東京
(
とうけい
)
までつつがなく送り届けてほしいのじゃ。もちろん、
軍兵
(
ぐんぴょう
)
は望み次第に付けてやる」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「富士の
人穴
(
ひとあな
)
で、二千の
軍兵
(
ぐんぴょう
)
をかかえながら、
勝頼
(
かつより
)
の
遺子
(
いし
)
、
武田伊那丸
(
たけだいなまる
)
に追いまくられて、こんどはわしへとりいる気だな」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それはようおいでなされました。さだめし、昌仙さまのお手紙で、多くの
軍兵
(
ぐんぴょう
)
を
秀吉
(
ひでよし
)
さまからおかしくださることになるのでございましょうね」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
軍
常用漢字
小4
部首:⾞
9画
兵
常用漢字
小4
部首:⼋
7画
“軍兵”で始まる語句
軍兵衛