“数万”のいろいろな読み方と例文
旧字:數萬
読み方割合
すまん90.0%
すうまん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倶利伽羅を仰ぐと早や、名だたる古戦場の面影が眉に迫って、驚破すわ、松風も鯨波ときの声、山の緑も草摺くさずりを揺り揃えたる数万すまん軍兵ぐんぴょう
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少々は良心に恥ずる所あるとも数万すまんの後進を益することと思えば意を曲げ膝を屈し以て莫大の資金を募り得しにあらずや
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
はじめは、そのうす黒い妖気が、雲のように見えたがやがて、チラチラ銀光にくずれだしたのを見ると……数万すうまん数億すうおくの白い毒蝶どくちょう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どよめき立った数万すうまん大衆たいしゅうは、その時まるでホジクリだされた虫のごとく、地上にあってまッ黒に蠢動しゅんどうし、ただ囂々ごうごう、ただ喧々けんけん、なにがなにやら、さけぶこえ、わめくこえ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)