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数万
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すまん
ふりがな文庫
“
数万
(
すまん
)” の例文
旧字:
數萬
倶利伽羅を仰ぐと早や、名だたる古戦場の面影が眉に迫って、
驚破
(
すわ
)
、松風も
鯨波
(
とき
)
の声、山の緑も
草摺
(
くさずり
)
を揺り揃えたる
数万
(
すまん
)
の
軍兵
(
ぐんぴょう
)
。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
少々は良心に恥ずる所あるとも
数万
(
すまん
)
の後進を益することと思えば意を曲げ膝を屈し以て莫大の資金を募り得しにあらずや
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
有志といえる
偽豪傑連
(
にせごうけつれん
)
よりは、
酒色
(
しゅしょく
)
を以て
誘
(
いざな
)
われ、その高利の借金に対する証人または
連借人
(
れんしゃくにん
)
たる事を承諾せしめられ、
果
(
はて
)
は
数万
(
すまん
)
の借財を
負
(
お
)
いて両親に
譴責
(
けんせき
)
せられ
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
叱咜する度土石を飛ばして丑の刻より寅の刻、卯となり辰となるまでも
毫
(
ちつと
)
も止まず励ましたつれば、
数万
(
すまん
)
の
眷属
(
けんぞく
)
勇みをなし、水を渡るは波を蹴かへし、
陸
(
をか
)
を走るは沙を蹴かへし
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
口々に
数万
(
すまん
)
の見物は愕いたが、やがて真相が知れ渡ると
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
▼ もっと見る
されば重井もその職業とする弁護事務の好成績を積み、その内大事件の勝訴となりて
数万
(
すまん
)
の
金
(
きん
)
を得ん時、彼に贈りて一生を安からしめ、さて後に縁を絶たんといえり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
西は
近江
(
おうみ
)
、北は加賀、
幽
(
かすか
)
に
美濃
(
みの
)
の山々峰々、
数万
(
すまん
)
の
松明
(
たいまつ
)
を
列
(
つら
)
ねたように
旱
(
ひでり
)
の
焔
(
ほのお
)
で取巻いた。
夜叉
(
やしゃ
)
ヶ池へも映るらしい。ちょうどその水の上あたり、宵の明星の色さえ赤い。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
卯
(
う
)
となり
辰
(
たつ
)
となるまでもちっとも止まず励ましたつれば、
数万
(
すまん
)
の
眷属
(
けんぞく
)
勇みをなし、水を渡るは波を蹴かえし、
陸
(
おか
)
を走るは
沙
(
すな
)
を蹴かえし、天地を
塵埃
(
ほこり
)
に黄ばまして日の光をもほとほと
掩
(
おお
)
い
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そのたび両国橋上では、
数万
(
すまん
)
の人声が喚き立てた。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
目下弁護事務にて
頗
(
すこぶ
)
る有望の事件を担当し居り、
此
(
この
)
事件にして
成就
(
じやうじゆ
)
せば、
数万
(
すまん
)
の
報酬
(
はうしう
)
を得んこと容易なれば、
其上
(
そのうへ
)
にて
総
(
すべ
)
て花々しく処断すべし、
何卒
(
なにとぞ
)
暫しの苦悶を忍びて
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
表裏異心のともがらの
奸計
(
かんけい
)
に陥入り、
俄
(
にわか
)
に寄する
数万
(
すまん
)
の敵、味方は総州征伐のためのみの出先の小勢、ほかに援兵無ければ、先ず公方をば筒井へ落しまいらせ、十三歳の若君
尚慶
(
ひさよし
)
殿ともあるものを
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼は妾と同棲せるがために
数万
(
すまん
)
の財を棄つること、あたかも
敝履
(
へいり
)
の如くなりき。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
数
常用漢字
小2
部首:⽁
13画
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
“数万”で始まる語句
数万金