“眷属”のいろいろな読み方と例文
旧字:眷屬
読み方割合
けんぞく98.7%
うから1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて死すれば妻子、眷属けんぞく、朋友、家財、万事をもふりすて、れたるこの世を永く別れ去りて、ふたたびかえり来ることあたわず。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
山の祖神としては、この分身によって自分にも豊かさという性格を附け加え得られ、眷属けんぞくの繁栄を眼に見ることである。感謝すべきだ。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
太郎稲荷いなり眷属うから悪戯いたずらをするのが、毎晩のようで、暗い垣から「伊作、伊作」「おい、お祖母ばあさん」くしゃんとくしゃみをして消える。「畜生め、またうせた。」これに悩まされたためでもあるまい。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)