“祖母”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ばあ44.6%
おばあ21.0%
ばば10.3%
そぼ6.7%
おばあさん2.1%
としより2.1%
2.1%
ばゝ1.5%
ばゞ1.5%
アツパア1.5%
(他:13)6.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“祖母”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.6%
文学 > 日本文学 > 日本文学3.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
織坊おりぼう母様おっかさん記念かたみだ。お祖母ばあさんと一緒に行って、今度はお前が、背負しょって来い。」
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中には顎下腺炎がっかせんえんとかで死んだ祖母ばあさんの手のあとだというかびくさい巾着きんちゃくなどもあった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
さうして、この手造てづくりにしたものゝたのしみをとうさんにをしへてれたのは、祖母おばあさんでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
祖母おばあさんでも出ていらしったら、この部屋に居ていただくんだね。針仕事でもするには静かで好さそうな部屋だね」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
祖母ばば肉身にくしん親類しんるい縁者えんじゃしたしいお友達ともだち、それからはは守護霊しゅごれい
「何の、お賑やかで何よりでございます。私共ももう直ぐお祖父じじさま、お祖母ばばさまでございますが、お宅では?」
伊太利亜の古陶 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
かれが、故郷こきょうのことをおもすと、まずこのやさしい祖母そぼ姿すがたかんだのです。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたし祖母そぼ母親ははおやが、かわへいくことをあぶないといってきびしくしかったからです。
子供の時分の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
……ところが、その後祖母おばあさんの亡くなった時と、妹が婚礼をした時ぐらいなもので、可懐なつかしい姉は、毎晩夢に見るばかり。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
姉は祖母おばあさんをかかえて、裏長屋に、間借りをして、そこで、何か内職をして露命をつないでいる。私が小僧になったのは、赤坂台町の葉茶屋だった。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さて、祖母としよりの話では、古本屋は、あの錦絵にしきえを五十銭からを付け出して、しまいに七十五銭よりは出せぬと言う。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
四辻よつつじく時分に、祖母としより破傘やぶれがさをすぼめると、あおく光って、ふたを払ったように月が出る。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
フリイデリイケは咳をしながら、「お祖母あ様のお亡くなりになつたのは、あの黄いろい長椅子の上でございましたね」と云つた。
祭日 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
なぜと云うに、その sujetシュジェエ は国の亡くなったお祖母あさんが話して聞せた伝説であるからである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
頬の紅い、左の眼の上に黒子ほくろのあつた母のことを言へば、白い髮を切下げて居た祖母ばゝのことも御話しなければ成りません。
祖母ばゝみづからのむかひに正太しようたいやがはれず、そのまゝれてかへらるゝあとはにはかにさびしく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
祖母ばゞむか御殿ごてんつとめてゐた時分じぶんいたゞいたんだとかつて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
町内てうない一の財産家ものもちといふに、家内かない祖母ばゞ此子これこ二人ふたり
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此は考位ヲトコカタの祖先の代表と謂ふ祖父オシユメイと、妣位ヲンナカタの代表と伝へる祖母アツパアと言ふのが、其主になつて居る。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
近世は、大抵、猿田彦・鈿女命と説明する樣であるが、此は、やはり大主前オシユマイ祖母アツパアの對立を以て説明すべき者であり、翁は長者の大主とおなじ起りを持つたものと見ることが出來る。
立淀たちよどんだ織次の耳には、それが二股から遠く伝わる、もののこだまのように聞えた。織次の祖母おおばは、見世物のその侏儒いっすんぼしおんなを教えて、
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わしが立合うて、思うには、祖父おおじ祖母おおば、親子姉妹、海山百里二百里と、ちりちりばらばらになったのが、一つ土に溶け合うのに、瀬戸もののかけまじっては、さぞいたかろう。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
祖母ばあさんは祖母で、目を煩ってほとんど見えない。二人の孫を手探りにして赤い涙を流すんじゃないか。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
禿鷹の模様のかれた祖母ばあさんの肩掛もある。
「そうか、それはよくしてくれた。お前が祖父おじじ祖母おばばの側にいてくれるなら、おれも安心して冥土へ帰ることができる」
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
まあ、それはともかく、久々のご挨拶を申しましょう。……祖父おじじ祖母おばば、お久しゅうございました。お息災でなによりです。
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
祖母おばんに、うてから」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
寺の鐘までがいつもとは違うように聞え、その長くく音が谷々を渡って遠く消えてゆくのを聞きましたら、急に母が恋しくなって、なぜ一しょに帰らなかったろう、今時分は家に着いて祖母おばアさんと何か話してござるだろうなど思いますと堪らなくなって叔母にこれからすぐ帰えると云いだしました。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「丁銀のおばあさんも八釜やかましやで、きゅうが大好きだから、祖母おふくろの気が合ってたんでやられたのだ。」
その頃の人たちが、紙へかいてくれた絵話えばなしのような絵が沢山あったのを、祖父おじいさんが丹念にとっておいてくれたのだが、どうしてしまったかなあ。どっちかになっておけばよかったのを、祖母おふくろが、商人あきんどがいいといって丁銀ちょうぎんという大問屋へ小僧にやられた。
「他人に背いても、お祖母かあさんには背かれないわ。それに一緒にいることなんて、あたりまえのことじゃないの、何も隠さなくってもいいじゃないの。」
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
乙女は肩に力を入れて俯向うつむいたまま思わずも笑いかけ、祖母ばっちゃん、でかした! 本当に乙女はそう思った。
小祝の一家 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
東京へ出て、勇が働き、貞之助は納豆でも売り、祖母ばっちゃんはそのまめで手ぎれいな性質で何か内職でもやれば、どうにか食っては行けるだろう。
小祝の一家 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
舐犢しとくの愛を受けて長ずるものを貶して、祖母ばゞあ育ちは三百やすいといへる諺に引かへ、憎まれ子の世に立ちて名を成し群を抜くことを云へる、東西共に同じきもおもしろし。
東西伊呂波短歌評釈 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
まつりれて友達ともだちのうちへとまつた一分始終いちぶしヾう祖母ばヾはなしてきかせました。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
すると、祖母ばヾをみはつて、そのかたはちヽ最初まへの「つれあひ」だつたとおどろかれました。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
第一代の日の御子降臨の時に、祖母オホミオヤ神の寄与せられた物は、鏡と稲穂(紀)とで、古事記では其外に二神器及び、智恵の魂・力の魂・門神の魂をば添へられてゐる。