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祖母
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おばあさん
ふりがな文庫
“
祖母
(
おばあさん
)” の例文
姉は
祖母
(
おばあさん
)
をかかえて、裏長屋に、間借りをして、そこで、何か内職をして露命をつないでいる。私が小僧になったのは、赤坂台町の葉茶屋だった。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ところが、
祖母
(
おばあさん
)
は面白い凡人なのだ。この祖母、前にも言ったかも知れないが字を知らない。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「ヘエ、
何処
(
どこ
)
から
其様
(
そんな
)
に人が参りますか」と篠田の
訝
(
いぶ
)
かるを、伯母は事も無げに
首肯
(
うなづ
)
きつ「私の知つとる程の人が、皆な寄つて来るよ、——お前の
阿父
(
おとつさん
)
も来る、
阿母
(
おつかさん
)
も来る、
祖父
(
おぢいさん
)
も
祖母
(
おばあさん
)
も来なさる、 ...
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
……ところが、その後
祖母
(
おばあさん
)
の亡くなった時と、妹が婚礼をした時ぐらいなもので、
可懐
(
なつかし
)
い姉は、毎晩夢に見るばかり。……私には逢ってくれない。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この
祖母
(
おばあさん
)
、江戸へ来て嫁入って、すぐ大火事にあって、救米のおむすびをもらった時、
傍
(
そば
)
にいた者がお腹がすきすぎて、とうてい
一個
(
ひとつ
)
の
握飯
(
おむすび
)
では辛棒がなりかねるとなげくと
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
ト同じ
燈籠
(
とうろう
)
を手に
提
(
さ
)
げて、とき色の
長襦袢
(
ながじゅばん
)
の透いて見える、
羅
(
うすもの
)
の
涼
(
すず
)
しい
形
(
なり
)
で、
母娘連
(
おやこづれ
)
、あなたの
祖母
(
おばあさん
)
と二人連で、ここへ来なすったのが、
※
(
ねえ
)
さんだ。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だが、
祖父
(
おじいさん
)
は
祖母
(
おばあさん
)
を信頼している。早く出してやれといったが——祖父は頭の上の、
階下
(
した
)
から荷物をあげおろしするためにつくってある
簾
(
す
)
の子に、階下の様子を
覗
(
のぞ
)
いている祖母の眼を感じた。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
“祖母”で始まる語句
祖母様
祖母谷
祖母君
祖母子
祖母上
祖母屋
祖母樣
祖母石