“祖父”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じい42.6%
ぢい9.8%
おじい8.2%
そふ7.8%
じじい5.5%
じじ4.7%
おぢい4.3%
おじいさん1.6%
おほぢ1.6%
オホヂ1.2%
ぢぢ1.2%
ぢぢい1.2%
0.8%
おおじ0.8%
おぢいさん0.8%
じいさん0.8%
ぢゝ0.8%
ぢゞい0.8%
じっ0.4%
ぢゞ0.4%
おじじ0.4%
0.4%
おじ0.4%
おほちち0.4%
おんぢい0.4%
おゝじ0.4%
じゞ0.4%
じゞい0.4%
ぢいさん0.4%
ぢゝい0.4%
オシユマイ0.4%
オシユメイ0.4%
ヂヾ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕飯のあとは、お祖父さん、お祖母さん、少年の三が、いろりのはたで松葉をたき、毎晩のようにしくおをしました。
おかまの唄 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「つまりほら、家のお祖父さんはあんなに若かつたのだとか家のお祖母さんはあんなに美しかつたのだと話される時が来ると云ふんだ。」
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)
女は可愛い自分の祖父さんでも抱くように七十歳の、だぶだぶした麻の詰襟服を着たアレキサンドル・ミハイロヴィッチの肩にさわった。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
しかし祖父きたいと思ってるのは、そんなものではなかった。祖父は口をつぐんで、もうクリストフに取りあわないをした。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
でも大人しくて、にも悪い事はあるんじゃありませんけれども、私の祖父は、「口を利くから、怖くって怖くって、仕方がなかった。」
「ああしんど」 (新字新仮名) / 池田蕉園(著)
……兄が台治荘滕県城で戦死してから、祖父祖母があまり淋しがるので、こちらへ帰って来ましたの……もう二年になりますわ。
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
仕方がないやつぱり私も丸木橋をば渡らずはなるまい、さんも踏かへして落ておしまいなされ、祖父さんも同じ事であつたといふ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたしはそう思うの。曾祖父祖父はきっと十四両秤をつかったんですよ。普通の秤に掛ければ、せいぜい九斤か八斤くらいのものです
風波 (新字新仮名) / 魯迅(著)
この水浅黄帷子はわたしの祖父の着た物である。祖父はお城のお奥坊主であつた。わたしは祖父を覚えてゐない。
わが散文詩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その耳面刀自と申すは、淡海公の妹君、郎女の祖父南家太政大臣には、叔母君にお當りになつてゞおざりまする。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
祖父はわたくしの申したことが聞こえた顔もせず、筆を筆立へ納めて、大欠伸をし、母に命じていた書物を待たせて置いた小僧にやらせた。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
そこでわしたち子供一同は一塊りに寄りたかつて、老いこんでもう五年の余も煖炉から下りて来ない祖父の話に聴き入つたものぢや。
なんとも覚えのない悲しさで「走りごくで一等とったさかい、お祖父やんも安心してお前を働きに出せる。人間はしよ思たらあかん」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
祖父伯叔父、一統いずれも故人だが、揃って能楽師だった母方のその血をうけて、能が好きだから、間を見ては舞台をく。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二十代や三十代の、だ血の気の生々した頃は、人に隠れて何程泣いたか知れないよ、お前の祖父昔気質ので、仮令祝言はしなくとも、一旦約束した上は
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
わしは何でもお前の言うことを聞いてやるはずだったのだ、この老いぼれたばかな祖父をお前は思うとおりにすることができたのだ。
祖父が死んだといふ悲むべき報知を聞いても、更に涙一つさうでもなく
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
さい祖父からいたに、あるつて何處かへ途中で、早打肩されたので、すぐからんでりて、小柄くやや、肩先つてしたため
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
勉が寝不足で蒼く乾いた顔を洗う間、祖父ちゃんは草箒で格子の前あたりをちっと掃き、掃除のすんだ部屋へ上って坐った。アヤがチャブ台を出す。
小祝の一家 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
祖父が若い時分、撃剣の同門の何とかといふ男が、あまり技芸に達してゐた所から、嫉妬を受けて、ある夜縄手を城下へ帰る途中で、かに斬り殺された。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「そうか、それはよくしてくれた。お前が祖父祖母の側にいてくれるなら、おれも安心して冥土へ帰ることができる」
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
今の主人の祖父いさんのカルロの遣つた事を聞いて見ると好い。お前もどうせ女房を持つのだから、あれを聞いて置いたら、ためになるだらう。
センツアマニ (新字旧仮名) / マクシム・ゴーリキー(著)
一月号の「」では私上野の祖父を思い出して一生懸命に拝見いたしました。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
棚畑の煙草の花の夏霞祖父のみ墓今ぞ飛び越ゆ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
も、家伝秘法ふて、勿体けるでねえがね……祖父からを、やう見真似るでがすよ。」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
世に珍しい美女にお生れになりながら、りに選って祖父曾祖父のような夫をお持ちなされたのでは、御不満なことがおありであろう。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
湯屋の裏口から駈出して小日向に参りましたのは、祖父祖母の葬ってある寺は小日向台町清巌寺で有りますから参詣を致し、から又廻り道をして両国へ掛って深川霊岸寺中永久寺へ参り
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
く毀してくれた、あゝけない、真実な者じゃ、なアる程左様……これは先祖が斯様な事を書遺しておいたので、祖父より親父も守り、幾代となく守りっていて
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
りでそれを心配して、孫や孫やとりに重右衛門ばかりを力にして、何うか貴様は、親父のやうに意気地なしには為つて呉れるな、祖父の代の田地を何うか元のやうに恢復して呉れと
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
ロミオ (從者にむかひ)には炬火れ。陽氣手合は、舞踏靴澤山無感覺燈心草ったがよい。は、祖父訓言通り、蝋燭持をして高見見物
男の祖先と女の祖先(此を祖父祖母といふ)とが眷属を連れて招かれた家々に行つて、楽器を奏し芸尽しなどをするが、大人前が時々立つて、色々な教訓を家人に与へ
此は考位の祖先の代表と謂ふ祖父と、妣位の代表と伝へる祖母と言ふのが、其主になつて居る。大人前は、家人に色々な教訓を与へ、従来の過ち・手落ちなどを咎めたりする。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
も、とんぼう髷を頂に据ゑた祖父曾祖父の代まで、萌えては朽ち、絶えてはえして、思へば、長い年月を、民族の心の波のりに連れて、起伏して来た感情ではある。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)