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祖父
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おぢい
ふりがな文庫
“
祖父
(
おぢい
)” の例文
仕方がないやつぱり私も丸木橋をば渡らずはなるまい、
父
(
とと
)
さんも踏かへして落ておしまいなされ、
祖父
(
おぢい
)
さんも同じ事であつたといふ
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
曾祖母
(
ひいばあ
)
さん、
祖父
(
おぢい
)
さん、
祖母
(
おばあ
)
さん、
伯父
(
おぢ
)
さん、
伯母
(
おば
)
さんの
顏
(
かほ
)
から、
奉公
(
ほうこう
)
するお
雛
(
ひな
)
の
顏
(
かほ
)
まで、
家中
(
うちぢう
)
のものゝ
顏
(
かほ
)
は
焚火
(
たきび
)
に
赤
(
あか
)
く
映
(
うつ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『だがマア、お父さんやお
母
(
つか
)
さんの意見も聞いて見なくちやならないし、それに
祖父
(
おぢい
)
さんだつて何か理屈を言ふだらうしね。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「はあ、お
年寄
(
としよ
)
りのリヴァズさまが此處に住んでゐらつしやいました。それから
祖父
(
おぢい
)
さまも
曾祖父
(
ひいおぢい
)
さまもその前にね。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
さうなつたら、私は
祖父
(
おぢい
)
が買つて下すつたこの家で自害しますよ。故郷へ歸つて清から隱居を貰つて生きてゐたり、福岡三界へ
隨
(
つ
)
いて行つたりする氣には些ともなれないよ。
孫だち
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
▼ もっと見る
……この
匕首
(
あひくち
)
はなあ、阿母さんのお父さん……竹ちやんの
祖父
(
おぢい
)
さんの
記念
(
かたみ
)
や、これをお前にあげるよつてなア、……阿母さんが死んだら、これを阿母さんやと思うて、大事にするんやで。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
今の独逸皇帝の
祖父
(
おぢい
)
さんがウイルレム一世である位の事は知らぬ人もあるまい。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
仕方
(
しかた
)
がない
矢張
(
やつぱ
)
り
私
(
わたし
)
も
丸木橋
(
まるきばし
)
をば
渡
(
わた
)
らずはなるまい、
父
(
とゝ
)
さんも
踏
(
ふみ
)
かへして
落
(
おち
)
てお
仕舞
(
しまい
)
なされ、
祖父
(
おぢい
)
さんも
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
であつたといふ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
極
(
ご
)
くお
天氣
(
てんき
)
の
好
(
よ
)
い
日
(
ひ
)
には、
遠
(
とほ
)
い
近江
(
あふみ
)
の
國
(
くに
)
の
伊吹山
(
いぶきやま
)
まで、かすかに
見
(
み
)
えることがあると、
祖父
(
おぢい
)
さんが
父
(
とう
)
さんに
話
(
はな
)
して
呉
(
く
)
れたこともありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
高田家の三代許り
以前
(
まへ
)
の人が、藩でも有名な目附役で、何とかの際に非常な
功績
(
てがら
)
をしたと言ふ事と、私の
祖父
(
おぢい
)
さんが鉄砲の名人であつたと言ふ事だけは
記憶
(
おぼ
)
えてゐる。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
祖母
(
おばあ
)
さんがおよめに
來
(
き
)
た
時
(
とき
)
の
古
(
ふる
)
い
長持
(
ながもち
)
から、お
前達
(
まへたち
)
の
祖父
(
おぢい
)
さんの
集
(
あつ
)
めた
澤山
(
たくさん
)
な
本箱
(
ほんばこ
)
まで、その
藏
(
くら
)
の二
階
(
かい
)
にしまつて
有
(
あ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
私の物心ついた頃、既に高田家に
老人
(
としより
)
が無かつた。私の家にもなかつた。
微
(
かす
)
かに記憶えてゐる所によれば、私が
四歳
(
よつつ
)
の年に
祖父
(
おぢい
)
さんが死んで、狭くもない家一杯に村の人達が来た。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
御存じでせう、其穢多は御出入と言つて、稲を一束づゝ持つて、皆さんの
父親
(
おとつ
)
さんや
祖父
(
おぢい
)
さんのところへ一年に一度は必ず御機嫌伺ひに行きましたことを。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
旅館に滞在するお父さんが鈴木の家の様子などを聞きに来ると、お節は叔父さんのお
母
(
つか
)
さん(彼女の
祖父
(
おぢい
)
さんの妹)に
何処
(
どこ
)
か似たやうな快活な調子で地方にある大きな家庭の
光景
(
ありさま
)
を話して聞かせた。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
“祖父”で始まる語句
祖父様
祖父樣
祖父殿
祖父母
祖父祖母
祖父様方
祖父江出羽守
祖父上
祖父児
祖父君