孫だちまごだち
大至急話したいことがあるから、都合のつき次第早く來て下さいといふ母方の祖母さんの手紙を見ると、お梅はどんな大事件かと、夕餐の仕度を下女に任せて、大急ぎで俥に乘つて、牛込から芝の西久保まで驅け付けた。潛り戸を入つて敷石傳ひに玄關へ行くまで、耳 …
作品に特徴的な語句
穿 しつ うち いら 祖父おぢい かかは はづ 始終しよつちゆう しい 迂闊うくわつ はた 夕餐ゆふめし 東京こちら 此家こちら 繼母ままはは しを ちつ 今日けふ みつ 命令いひつけ 平生ふだん 幸福しあはせ うれ やさ 此間こなひだ 流石さずが つの きび うら 先日こなひだ むつ 口前くちまへ 吃驚びつくり 屹度きつと 故郷くに かな 昨日きのふ 父親てておや かつ いた 祕密ないしよ 祖母おばあ 繃帶はうたい 親爺おやぢ なじ 跛足びつこ 邪慳じやけん かす かたく 餘程よつぽど 齷齪あくそく 三月みつき うち 丹精たんせい 二月ふたつき 他人ひと 何故なぜ 何時いつ くるま なら りん 口惜くや 呑氣のんき つぐ こは 大人おとな 大抵たいてい ねた 婿むこ うち 年増としま 年齡とし 微見ほのめ 忌々いまいま 戸外そと 此家ここ 此方こちら 比方こちら 牴牾もどか 生活くらし たて やや 稍々やや まと 罫紙けいし かざ 老人としより 耄碌もうろく なか 萬更まんざら はかま 見做みな