“凜”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
りん93.9%
りゅう1.5%
りり1.5%
りゝ1.5%
リン1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お隅はりんとした犯しがたいようなところのある人で、うっかりすると一切女房任せな多吉の方がかえって女房であり、むしろお隅はこの家の亭主である。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しまった口許くちもとが、莞爾にっこりする時ちょっとうけ口のようになって、その清い唇の左へ軽く上るのが、笑顔ながらりんとする。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「目のりんとした、一の字眉の、瓜実顔うりざねがおの、すそを引いたなり薄い片膝立てで黒縮緬の羽織を着ていた、芸妓島田げいこしまだの。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「馬鹿だわねえ。……大きななりをして。……先生、おつきあい遊ばすのに、貴方あなた、さぞお骨が折れましょう。」そのりんとした眉が
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女にして見たいような美男子だが、底になんとなくりんとしたところがあっておかしがたいので、弥生より先に鉄斎老人が惚れてしまった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
花婿も黒絽紋付、仙台平の袴、りゅうとして座って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そこで父の右腕みぎうで、母のおもい子の岩吉も、頭は五分刈、中折帽、紋付羽織、袴、靴、りゅうとしたなりで、少しは怯々おどおどした然しました顔をして、鎮守の宮で神酒みきを飲まされ、万歳の声と、祝入営の旗五六本と、村楽隊と、一字総出の戸主連に村はずれまで見送られ、知らぬ生活に入る可く往ってしまう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
夫人 まあ、お勇ましい、りり々しい。あの、獅子に似た若いお方、お名が聞きたい。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
するとつゞいてお姫様ひめさま玄関げんくわんまで追掛おつかけまゐられて、円朝わたくし喚留よびとめたがうもりゝ々しくツて、なんとなく身体からだちゞあがり、わたくししばられでもするかと思ひました。
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
其上、コレほどはつきりとした答へはない、と思はれる位、リンとしてゐた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
リンとして、反り返る様な力が、湧き上つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)