“凜然”の読み方と例文
読み方割合
りんぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外国公使らの専横をくじいて、凜然りんぜんとした態度を持ち続けたことにかけては、老中の右に出るものはなかったと言い出したものもあった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
楼上ろうじょうの接客室で逢いましたが、その容貌ようぼうは温厚篤実とくじつでその中に威儀凜然りんぜんとして侵すべからざる一種の徳を備え英語もなかなかよく出来る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「結婚は手段です。あの男に対する刑罰と復讐とが、それに続くのです。」瑠璃子は凜然りんぜんと火花を発するように云った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)