“凜烈”の読み方と例文
読み方割合
りんれつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくは、地上とは別世界にいるその一種凜烈りんれつな感覚を、忘れていた宝石に見入るように、鋭くまぶしい光の矢のように胸にかんじていた。
煙突 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
折しも向かいの船に声こそあれ、白由党員の一人いちにん甲板かんぱんの上に立ち上りて演説をなせるなり。殺気凜烈りんれつ人をして慄然りつぜんたらしむ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
その山なみの上には悔恨のように暗い鼠色の雲がおおいかぶさり、絶えず凜烈りんれつな風と粉雪とを吹きつけてきた。
日本婦道記:藪の蔭 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)