“凜冽”の読み方と例文
読み方割合
りんれつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして始めて女体を知った道鏡の肉慾も淫縦いんじゅうだった。二人は遊びに飽きなかった。けれども凜冽りんれつな魂の気魄きはくと気品の高雅が、いつも道鏡をびっくりさせた。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
霜威そうい凜冽りんれつたる冬の夜に、見る目も寒く水を浴びしとおぼしくて、真白の単衣ひとえは濡紙を貼りたる如く、よれよれに手足にまといて、全身の肉附は顕然あらわに透きて見えぬ。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
同盟罷工どうめいひこうねまじき有様ありさまに至りたるがごとき、かかる場合に於て、予も幾分いくぶんか頭痛を感ずることあるも、何ともなきを仮粧かそうしたり、また土用中なるにもかかわらず寒気凜冽りんれつにして