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凜冽
そして始めて女体を知った道鏡の肉慾も
淫縦だった。二人は遊びに飽きなかった。けれども
凜冽な魂の
気魄と気品の高雅が、いつも道鏡をびっくりさせた。
霜威の
凜冽たる冬の夜に、見る目も寒く水を浴びしと
覚しくて、真白の
単衣は濡紙を貼りたる如く、よれよれに手足に
絡いて、全身の肉附は
顕然に透きて見えぬ。
同盟罷工を
為し
兼ねまじき
有様に至りたるが
如き、かかる場合に於て、予も
幾分か頭痛を感ずることあるも、何ともなきを
仮粧したり、また土用中なるにもかかわらず寒気
凜冽にして