“凜々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りり56.9%
りんりん35.8%
りゝ5.5%
りん0.9%
りん/\0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子供の時分は色白な顔をしていたようでしたが、今逢う晃一郎氏はせ形の浅黒い見るからに凜々りりしい一高の学生になっているのです。
棚田裁判長の怪死 (新字新仮名) / 橘外男(著)
別に、肩には更紗さらさ投掛なげかけ、腰に長剣をいた、目の鋭い、はだか筋骨きんこつ引緊ひきしまつた、威風の凜々りんりんとした男は、島の王様のやうなものなの……
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
松雪院は、いつになく真顔になった夫の様子に、凜々りゝしい勇士の面目を認めたような気がして、思わずかたちを改めながら云った。
この少年の言葉には今までと違った凜々りんとした響があった。私は躍る心を押えながら、一層大きく眼をみはった。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
榊原康政さかきばらやすまさの像など、皆これに似たもので、いかにも威風凜々りん/\としていかめしそうに見えるけれども、同時に殊更ことさら肩を怒らしてシャチコ張っているような窮屈な感じがしないでもない。