トップ
>
凜々
>
りゝ
ふりがな文庫
“
凜々
(
りゝ
)” の例文
松雪院は、いつになく真顔になった夫の様子に、
凜々
(
りゝ
)
しい勇士の面目を認めたような気がして、思わず
容
(
かたち
)
を改めながら云った。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
凜々
(
りゝ
)
しく
帶
(
たい
)
して如何にも立派なる
武士
(
さぶらひ
)
に
出立
(
いでたち
)
居
(
ゐ
)
たりしかば是はと驚き
然
(
さう
)
云事
(
いふこと
)
なら是非に及ばずと
云直
(
いひなほ
)
し早々此家を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御溝の
那方
(
あなた
)
に長く曳ける我影に
駭
(
おどろ
)
きて、傾く月を見返る男、
眉太
(
まゆふと
)
く
鼻隆
(
はなたか
)
く、一見
凜々
(
りゝ
)
しき勇士の相貌、月に笑めるか、花に
咲
(
わら
)
ふか、あはれ
瞼
(
まぶた
)
の
邊
(
あたり
)
に一掬の微笑を帶びぬ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
肥えた尻に短く切つた尾の
凜々
(
りゝ
)
しく垂れてゐる栗毛と鹿毛とを怖さうに遠くから取り圍んで、わい/\囃してゐる子供等の中には、大人もだいぶゐた、其の一群れの中から
兵隊の宿
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
風にもめげぬ
凜々
(
りゝ
)
しさよ。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
額のつまった、眼元口元の
凜々
(
りゝ
)
しい顔に子供らしい怒りを含んで、つッと立った儘弟と私の方をきり/\
睨
(
ね
)
め
付
(
つ
)
けている。信一は一と縮みに縮み上って蒼くなるかと思いの外
少年
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
凜
漢検1級
部首:⼎
15画
々
3画
“凜”で始まる語句
凜
凜然
凜乎
凜烈
凜冽
凜寒
凜絶