“りんりん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
凜々57.4%
凛々32.4%
轔々7.4%
粼々1.5%
鱗々1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我義塾の命脈を絶つものと云うべし、彼の印鑑の如きはすみやかに之を火に投じて可なりとて、その語気凜々りんりん、決する所あるが如し。
故社員の一言今尚精神 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
いや知っているだけでなく、その男まさりな凛々りんりんたる気性や、母公だの兄孫権だのを動かす勢力にはあるおそれすら抱いていたのだった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
轔々りんりん蕭々しょうしょう行人こうじん弓箭きゅうせん各腰にあり。爺嬢やじょう妻子走って相送り、塵埃じんあい見えず咸陽橋かんようきょう。衣をき足をり道をさえぎこくす。哭声ただちに上って雲霄うんしょうおかす。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
南にあたりて箒川ははきがわゆるめぐれるかはらに臨み、しては、水石すいせき粼々りんりんたるをもてあそび、仰げば西に、富士、喜十六きじゆうろく翠巒すいらんと対して、清風座に満ち、そでの沢を落来おちくる流は、二十丈の絶壁に懸りて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
時々は家の主も瓜の種なぞ浸して置く。散り松葉が沈み、蟻や螟虫あおむしが溺死して居ることもある。尺に五寸の大海に鱗々りんりんの波が立ったり、青空や白雲が心長閑のどかに浮いて居る日もある。
地蔵尊 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)