“からから”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呵々80.6%
涸々8.3%
空々5.6%
轔々2.8%
辛々2.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斯う言つて翁は自髯を夕風にそよがせながら、さも心地よげに呵々からからと笑はれた。予も噴き出さずには居られなかつた。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
赤蛙あかがえるが化けたわ、化けたわと、親仁おやじ呵々からからと笑ったですが、もう耳も聞えず真暗三宝まっくらさんぼう
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それを聴いているうちに、早苗の表情がだんだんに硬くなっていった。彼女は、眼を桟の雪に据えて、っと考えていたが、一度はうるんだ瞼も、やがて涸々からからになった。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
愛経カーマ・スートラの印度、※婆シヴァの破壊をいまだに疑わぬ印度——その板挾みに、哀れやチャンド君はペシャンコにされ、青春の泉を涸々からからにしてしまったというのである。
一週一夜物語 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
家禄城地を召しあげられた当座の動顛どうてんのうちに、とぼしい藩庫は空々からからになっていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
いや、空々からからに、乾かしてしまったのだ。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
料理屋の玄関へ俥が並んで、轔々からからと、一番のほろの中から、「遅いじゃないか。」先生の声にひやりとすると、その後から、「待っていたんですよ。」という声は、令夫人。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この作品はぎりぎりの十月十二日に送り出して辛々からからに合わせたのでしたが、随分こんをつめました。
「草紙洗」を描いて (新字新仮名) / 上村松園(著)