“からから”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呵々81.6%
涸々7.9%
空々5.3%
轔々2.6%
辛々2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斯う言つて翁は自髯を夕風にそよがせながら、さも心地よげに呵々(からから)と笑はれた。予も噴き出さずには居られなかつた。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
彼女は、眼を桟の雪に据えて、凝(じ)っと考えていたが、一度はうるんだ瞼も、やがて涸々(からから)になった。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
家禄城地を召しあげられた当座の動顛(どうてん)のうちに、とぼしい藩庫は空々(からから)になっていた。特別の憐愍(れんびん)によって個人の所有に残された家財道具も、かねめのものはこのたびの旅費に消えていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
料理屋の玄関へ俥が並んで、轔々(からから)と、一番の幌(ほろ)の中から、「遅いじゃないか。」先生の声にひやりとすると、その後から、「待っていたんですよ。」という声は、令夫人。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この作品はぎりぎりの十月十二日に送り出して辛々(からから)間(ま)に合わせたのでしたが、随分根(こん)をつめました。
「草紙洗」を描いて (新字新仮名) / 上村松園(著)