“くう/\”の漢字の書き方と例文
語句割合
空々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さういふ樣に空々くう/\になる經驗を背景として、まの當り、刹那の生氣を全身に感じて來ると、智、情、意の區別ある取り扱ひが行はれなくなつてしまつて、無區別な瞑想場裏に
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
煙草たばこすつたり、自分じぶんり折りはなしかけてもだ『ハア』『そう』とこたへらるゝだけで、沈々ちん/\默々もく/\空々くう/\漠々ばく/\、三日でもうしてちますよといはぬばかり、悠然いうぜん泰然たいぜん茫然ばうぜん
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
(僕は、空々くう/\庵の主が、目の前に迫つた展覧会に出品する為の制作のモデルになつて、黙々と椅子によつてゐるのだ。——そのアトリヱに種々な客が集まつて雑談に耽つてゐるのだ。)
ブロンズまで (新字旧仮名) / 牧野信一(著)