“そらぞら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空々94.1%
外々5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所謂「思想家」たちの書く「私はなぜ何々主義者になったか」などという思想発展の回想録或いは宣言書を読んでも、私には空々そらぞらしくてかなわない。
苦悩の年鑑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
すくなくとも、不馴ふなれな文字では血肉がこもらなくて、自分の文字のようには見えず、空々そらぞらしくて、観念がそれについて伸びて行かないのであった。
文字と速力と文学 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
卯女子は幾が父に詫びてゐる背後で顔をあからめることもあつたし、又父の仕方をありがたいと思ふのでもあつたが、さう云ふ事も重なると、父の態度も外々そらぞらしいと思ふことがあるのだつた。
鳥羽家の子供 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)