“泰然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいぜん87.0%
おちつき8.7%
ぢつ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大将の敵を前にした泰然たいぜんたる入浴ぶりに、全軍の士気大いにあがり、それがひいては勝敗を決定して、徳川の礎を据えたと言われている。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
明日の朝参上あがらうとおもふて居りました、といへばぢろりと其顔下眼に睨み、態と泰然おちつきたる源太、応、左様いふ其方の心算つもりであつたか、此方は例の気短故今しがたまで待つて居たが
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
風雨を睨んで彼程の大揉の中に泰然ぢつと構へて居たといふが、其一念でも破壊るまい、風の神も大方血眼で睨まれては遠慮が出たであらう歟、甚五郎このかたの名人ぢや真の棟梁ぢや
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)