“ああ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アア
語句割合
嗚呼35.8%
25.1%
4.8%
唖々4.8%
3.7%
鳴呼3.2%
嗟乎2.7%
彼様2.7%
1.6%
於戯1.6%
(他:26)14.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嗚呼ああ盲目なるかな地上の人類、汝等なんじらは神の名においあやまちを犯せる人の子の生命を断ちつつある。
嗚呼ああ、私はどうしたら可からう! 若し私が彼方あつちつたら、貫一さんはどうするの、それを聞かして下さいな」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
最初おいて行ったのは、涙香るいこうの訳にかかるユーゴーの「ああ無情」で、「こういうところから始めたらいいがすぺい。」
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ああ、ああ、この眼! この顔! おぼえず髪をおさえながら、ああ、だめだ、だめだ、と自分に向って叫んだときの心持。
ああ、彼はその初一念をげて、外面げめんに、内心に、今は全くこの世からなる魔道につるを得たりけるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ああ、吾が罪! さりとも知らで犯せし一旦の吾が罪! その吾が罪の深さは、あの人ならぬ人さへかくまで憎み、かくまで怨むか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
入り日を浴びて花やかに夕ばえすれば、つい下のえのき離れて唖々ああと飛び行くからすの声までも金色こんじきに聞こゆる時
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
天気がよろしく候故御都合にて唖々ああさんもお誘い合され堀切ほりきりへ参りたくと存候間御しる前からいかがに候や。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
正行は、「ああ、我事終れり」と嘆じて、弟正時と相刺し違えて死んだ。相従う十三余士、皆屠腹とふくして殉じた。
四条畷の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ああ! また始まつたか」と心のなかで彼の女の夫に就てつぶやきながら。
破滅か、然らずんば——鳴呼ああ、然し、破滅以外の何物が有り得るか! 何物が有り得ても、恐らく満ち足りることが有り得ないのだ。
青春論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
私もおくせに駈けつけてみましたが、鳴呼ああこれは一体どうしたというのでしょう。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼のたるダイアモンドはさせる大いなる者ならざれど、その棄去りし人の誠は量無はかりなきものなりしが、嗟乎ああ、今何処いづこに在りや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
嗟乎ああ、おのれもこの身の上を願ひに願ひしあまりに、再び得難き恋人を棄てにしよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
『ほんとはそれ許りぢやありませんの。若しか先生が、私に彼様ああ言つて置き乍ら、御自分はお遣りにならないのですと、私許り詰りませんもの。』
葉書 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
余人にあっては兎も角も、先生にあっては彼様ああでなくては生の結末がつかぬのです。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
児太郎は、機嫌にまかせ、どうしたらああいう目になるだろうと思われるくらい、つややかに光をうるませ、微笑んで自分でうなずいて見せた。
お小姓児太郎 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
こうもしてあげたいああもしてやりたいと思いましたが、それも出来ねばせめては心計こころばかり、一日肩を凝らしてようや其彫そのほりをしたも
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
では諸君は僕が其筋そのすじの嫌疑のために並々ならぬ困難を感じてゐることも御存知ないのであらうか? 於戯ああ
風博士 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
於戯ああ実に慨嘆の至に堪へんではない乎! 高尚なることかしわの木の如き諸君よ、諸君は何故彼如き陋劣漢を地上より埋没せしめんと願はざる乎。
風博士 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
層楼の屋根にとまれり。唖唖ああとして一声、——これよ
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ひたすらに気息を張つて唖唖ああ切歯せっしするのみ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
兵一名! 嗟矣ああの犬のようなものだな。
生残た妻子の愁傷は実に比喩たとえを取るに言葉もなくばかり、「嗟矣ああ幾程いくら歎いても仕方がない」トいう口の下からツイそでに置くはなみだの露、ようやくの事で空しきから菩提所ぼだいしょへ送りて荼毘だび一片のけぶりと立上らせてしまう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「全くそうだ、先生も如彼ああ見えても長くはあるまい!」と力なさそうに言って校長は間もなく村長のうちを辞した。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
下女同様に追使われて、慣れぬ雑巾掛ぞうきんがけまでさせられた上に、無理な小言を言われても、格別厭なかおもせずに、何とか言ったッけ? 然う然う、お三どん新参で大狼狽おおまごつきといって微笑にっこり……偉い! 余程よっぽど気の練れた者でなければ、如彼ああかぬ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
『今日は奈何して、那麽ああ冷淡だつたらう?』と、智恵子の事を考へ乍ら、信吾は強くステツキを揮つて、路傍みちばたの草を自暴やけ薙倒なぎたふした。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
那麽ああいふ男は、今の時世ぢや全く珍しい。』と主筆が鷹揚に嘴をはさんだ。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
石井も又、心にそうまでも思って居ないのに彼ああまで云うのはいやみである。
于嗟ああ! 金策の目的をとげることは却々なかなかできない! 実にできない! 頑としてできない! 断々乎として出来ないのである。
仰げば無量無数の惑星恒星、らんとして、吁嗟ああ億兆何の悠遠いうえんぞ、月は夜行性のの如く、けていよいよ白く、こゝに芙蓉ふようの蜜腺なる雲の糸をたぐりて
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
呵々ああ貧乏をすると誰でもそう云う、信三郎よ、卿も始めて人間となったか。
ああ、貴方には軽蔑けいべつされてゐる事を知りながら、何為なぜわたくし腹を立てることが出来ないのでせう。実に貴方は!」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ああ、その宝は到底取復されん。宮が今罪をびて夫婦になりたいと泣き付いて来たとしても、一旦心を変じて、身までけがされた宮は、決してもとの宮ではなければ、もうはざまの宝ではない。間の宝は五年ぜんの宮だ。その宮は宮の自身さへ取復す事は出来んのだ。返す返すこひしいのは宮だ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
たとえば読者に悲しさを伝えるために、作者が嗚乎ああ溜息ためいきもらしたり、すぐさま悲しいと告白したとする。
嗚咽ああ、大空の馳使はせづかひ、添はゞや、なれにわが心、
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
嗟呼ああ、既に己の恋は敗れに破れたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
嗟哉ああ、士風なほ薄夫はくふをしてとんならしむ、
噫々ああ今にして花火線香の玉を消したことは返す返すも残念でならない。も五年でも、十年でもいい、もっともっと火華を散し、火華を咲かせたかった。唯々、惜しいことをしたと思い続けているのみである。
夢の如く出現した彼 (新字新仮名) / 青柳喜兵衛(著)
噫吁ああ、それは大変残念である。
風博士 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
噫呼ああ、それは大変残念である。
風博士 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
詩人歌うて曰く「落花紛々ふんぷん、雪紛々、雪を踏み花をって伏兵おこる。白昼に斬取す大臣の頭、噫嘻ああ時事知るべきのみ。落花紛々、雪紛々、あるいは恐る、天下の多事ここにきざすを」。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
老子をして一邑一聚を得せしめば、蓋し真に以て此を致すに足らむ。於虖ああ、吾が東籬、又た小国寡民の細なる者か。開禧元年四月乙卯誌す。
小国寡民 (新字旧仮名) / 河上肇(著)