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をこ
語句 | 割合 |
烏滸 | 42.1% |
嗚呼 | 15.8% |
怒 | 15.8% |
烏許 | 10.5% |
嗚滸 | 5.3% |
御子 | 5.3% |
鳴呼 | 5.3% |
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濁醪を
引掛ける者が
大福を
頬張る者を
笑ひ
売色に
現を
抜かす者が
女房にデレる
鼻垂を
嘲る、之れ皆
他の
鼻の
穴の
広きを
知て
我が
尻の
穴の
窄きを
悟らざる
烏滸の
白者といふべし。
嗚呼がましけれど
雪三が
生涯の
企望はお
前さま
御一
身の
御幸福ばかりと、
言ひさして
詞を
切りつ
糸子が
面じつと
眺めぬ、
糸子何心なく
見返して、
我は
花々しき
身にならんの
願ひもなく
何のお
店ものゝ
白瓜が
何んな
事を
仕出しませう、
怒るなら
怒れでござんすとて
小女に
言ひつけてお
銚子の
支度
われを、いざ、
蹈みて立て。
烏許の
輩
眞にわれ
汝等に告ぐ——
嗚滸なりや、忘れやしつる——
「なに
貴女それ
程でも有りますまいで……
何でも
聞いた
程ではないものどす……そー御心配しやはると
御子はんより
貴女の
方が御よはりどすえ」
頓に答ふべき詞なきを、真女児
一〇七わびしがりて、女の浅き心より、
一〇八鳴呼なる事をいひ出でて、
一〇九帰るべき道なきこそ
面なけれ。