“花々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなばな75.0%
はな/″\25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
健康そうな、力みのある唇のはしがすこしばかりほころび、この荒れはてた小屋のなかでは、それが、新鮮な花々はなばなのようにも見えるのである。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
おれだ! いっしょに約束やくそくをしたのに、さきにいったな。よし、かならずかたきってやるぞ。おれも、花々はなばなしくたたかって、じきにあとからいくからっていろ。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
赤心まごゝろばかりはびとにまれおとることかは、御心おこゝろやすく思召おぼしめせよにもすぐれし聟君むこぎみむかまゐらせて花々はな/″\しきおんにもいまなりたまはん
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
嗚呼をこがましけれど雪三せつざう生涯しやうがい企望のぞみはおまへさましん御幸福ごかうふくばかりと、ひさしてことばりつ糸子いとこおもてじつとながめぬ、糸子いとこ何心なにごゝろなく見返みかへして、われ花々はな/″\しきにならんのねがひもなく
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)