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何心
読み方 | 割合 |
なにごころ | 69.7% |
なにごゝろ | 21.2% |
なにごヽろ | 6.1% |
なにげ | 3.0% |
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つい、その
頃、
門へ
出て——
秋の
夕暮である……
何心もなく
町通りを
視めて
立つと、
箒目の
立つた
町に、ふと
前後に
人足が
途絶えた。
そつと
旧のやうに書物の
間に収めて、
猶もその
辺の一冊々々を
何心もなく
漁つて
行くと、今度は思ひがけない一通の手紙に
行当つた。
お
民は
此家に十
年あまり
奉公して
主人といへど
今は
我が
子に
替らず、
何とぞ
此人を
立派に
仕あげて
我れも
世間に
誇りたき
願ひより、やきもきと
氣を
揉むほど
何心なきお
園の
体のもどかしく
そのうち船がある小さな島を右舷に見てその
磯から十町とは離れないところを通るので僕は欄に寄り
何心なくその島をながめていた。