“なにごゝろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
何心100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉛(なまり)の重(おもり)かとおもふ心持(こゝろもち)、何(なに)か木(き)の実(み)でゞもあるか知(し)らんと、二三度(ど)振(ふつ)て見(み)たが附着(くツつ)いて居(ゐ)て其(その)まゝには取(と)れないから、何心(なにごゝろ)なく手(て)をやつて掴(つか)むと、滑(なめ)らかに冷(ひや)りと来(き)た。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
頭(あたま)の上(うへ)には廣告(くわうこく)が一面(いちめん)に枠(わく)に嵌(は)めて掛(か)けてあつた。宗助(そうすけ)は平生(へいぜい)これにさへ氣(き)が付(つ)かなかつた。何心(なにごゝろ)なしに一番目(ばんめ)のを讀(よ)んで見(み)ると、引越(ひつこし)は容易(ようい)に出來(でき)ますと云(い)ふ移轉會社(いてんぐわいしや)の引札(ひきふだ)であつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
嗚呼(をこ)がましけれど雪三(せつざう)が生涯(しやうがい)の企望(のぞみ)はお前(まへ)さま御(ご)一身(しん)の御幸福(ごかうふく)ばかりと、言(い)ひさして詞(ことば)を切(き)りつ糸子(いとこ)が面(おもて)じつと眺(なが)めぬ、糸子(いとこ)何心(なにごゝろ)なく見返(みかへ)して、我(われ)は花々(はな/″\)しき身(み)にならんの願(ねが)ひもなく
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)